拡散強調の概要について書きます。国試に良く出題されるものが中心となります。
参考図書 金原出版株式会社,MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート
拡散は、水の中にインクを垂らした時に次第に濃度が均一になるイメージを持てば良いと思います。(ただしこのイメージは濃度差があることが前提となっていることに注意です。)
次第に濃度が均一になる過程で、実際には水分子のブラウン運動が関与しております。水分子が不均衡に衝突することで発生しているそうです。
この拡散を強調した画像が、拡散強調画像になります。この拡散強調画像は、T2値や密度の影響を受けることから、拡散画像でないことに注意してください。
拡散強調画像 ≠ 拡散画像
T1強調画像 ≠ T1画像
と同じです。
EPI法
EPI法は、超高速で撮像できるパルスシーケンスになります。励起RFパルス後に傾斜磁場を高速反転して、反転ごとに信号を取得し、1回の励起パルス後にk空間のすべての行を埋める信号を取得します。
